顎関節症  虫歯と歯槽膿漏の原因にもなる

 虫歯と歯槽膿漏というと、□の病気の二大疾患といわれていますが、
これも歯の噛み合わせと関係があるのです
 虫歯も歯槽膿漏も細菌によって生じるものですが、
実はそれは二次的な原因なのです。
1次的な原因は歯の噛み合わせの狂いにあるのです。
□の中には細菌がたくさん生息しているのですが、噛み
合わせが悪いと、口内ひいては体そのものが不健康になり、
体の抵抗力(免疫力)もなくなり、細菌の活動を許してしまうのです。
 このような一次的な原因を明確にせず、ただ歯を磨いて
も、虫歯や歯槽膿漏の本質的な予防にはなりません。
正しい噛み合わせとは、どういう状態をいうのでしょうか。
それは、″上下左右前後〃と歯の位置が正確であり、
あごの関節の位置とが相互にバランスがとれていることです。
これらの条件のひとつでも欠ければ、歯の噛み合わせはズレます。
このズレにより、異常な力が歯に加わり、歯や歯の周囲の組織と粘膜、
歯を支えているあごの骨が破壊され、体内の抵抗力が弱まります。
 噛み合わせのズレが進むと、首や背中そして腰の骨がずれてきます。
そして、このズレに対処するために、体は自然に噛み合わせのズレを修
正しようとします。この修正行動も、虫歯や歯槽膿漏につながります。
 例えば、右奥の虫歯が抜けたとします。すると、今度は
奥歯に噛む力点が移され、そこが虫歯となる可能性があります。
ちょうど〃やじろべえ〃の働きに似ています。
このように歯の噛み合わせは、非常に重要なんです。
  
正井歯科医院  正井良夫